Yahooスコアの導入でYahooIDの個人情報が危険?メリットやデメリットは??実質的なネット規制に発展する可能性も

7月1日からYahooが取り入れる「Yahooスコア」がIDの個人情報を売り渡すシステムだという事がtwitter上で話題になっています。

Yahooスコアとは?詳細とネットの反応を調べてみました。

Yahooスコアとは

出典:yahooニュース

ヤフーは3日、保有するデータをもとに数値化した個人の信用スコアを7月から外部提供すると発表した。消費行動などを踏まえて「ヤフー!スコア」を独自に算出。優良顧客向けの特別な料金体系の導入や直前の予約キャンセル防止といった用途での利用を見込む。

引用:日本経済新聞

簡単に言うと、ユーザーはネット上での行動により、点数をつけられ「良い客」か「悪い客」か判断されてしまうと言う事。

報道によると、

  • スコア(点数)は900点満点
  • 住所などの個人情報の登録の度合い
  • 通販での購買実績
  • 支払いの滞納回数
  • 予約キャンセル率など

様々なデータを数値化されて点数をつけられ「スコア」として算出され、連携企業に提供される。というものです。

従来あったシステムで例えるならクレッジトカードの信用情報に近いシステムでしょうか。

Yahooスコアの判定基準

Yahoo!スコアが信用スコアの分析に使うデータは4つ。

  • 本人確認
  • 信用行動
  • 消費行動
  • Yahoo! JAPANサービス利用

本人確認に使うデータ

  • Yahoo! JAPAN IDにひもづく住所・氏名・電話番号・メールアドレスなどの情報の登録率
  • 登録された電話番号およびメールアドレスの有効性
  • Yahoo! JAPANが提供するサービスにおける住所確認や本人確認の有無等

信用行動に使うデータ

  • ヤフオク!における取引実績や評価
  • ショッピングでのレビュー回数
  • 知恵袋での活躍度
  • Yahoo! JAPANへの支払い滞納の有無および回数
  • 利用規約・ガイドライン違反の有無および回数
  • 宿泊・飲食店等の予約キャンセル率
  • キャンセル連絡有無などの行動実績等

消費行動に使うデータ

  • Yahoo! JAPANが提供するEコマースサービス
  • Yahoo!ウォレット
  • Yahoo! JAPANカードなどの利用金額等

Yahoo! JAPANサービス利用に使うデータ

  • Yahoo! JAPANが提供するサービスの利用頻度などの実績等

引用:Yahoo!JAPAN

Yahooスコアの消費者のメリットは?

ランク付けされると聞くと嫌な印象しか受けない所ですが、ユーザーのプライバシーの保護には十分に配慮した上でメリットのある内容や特典も提供されるという事です。

ただこの辺は、もちろん「優良顧客」に限る。という事にはなっていくでしょう。

Yahooスコアが高い事により提供されるメリットについて現状わかっているものは、

企業名:ランサーズ株式会社
優良と推定されるフリーランスと仕事発注者を抽出して案件をマッチング

企業名:OpenStreet株式会社
対象エリアにおける優良と推定されるユーザーを抽出してシェアサイクル「HELLO CYCLING」の特別料金プランを提供

企業名:株式会社クラウドワークス
仕事を積極的に受注してくれそうな優良ユーザーを抽出して優先的に仕事をオファー

※一部、サービスへの導入時期調整中の内容も含みます。

引用:Yahoo!JAPAN

今後、スコアを利用する様々な企業が特典に見えるものを打ち出してくると思われます。

しかし同じようなものを特典として提供されるだけなら、ユーザーが感じるメリットは薄い所になってきます。

寧ろ、優良顧客にターゲットを絞って売り込める。という企業側のメリットしか感じません。

楽天やYahooショッピングで購入した時に気がつかない間に登録されて送信されてくるような、ユーザーにとっては必要のない迷惑メールがランクが高くなったから送られてくるのだとしたら迷惑でしかありません。

Yahooスコアの消費者のデメリットは?

逆に、Yahooスコアのデメリットに関しては、

スコアの低い顧客に対しての購入拒否・予約拒否という店側の対応が進むという事が懸念されています。

そして、こういったケースは実際に中国では起きているという事です。

また、ユーザー自身は自分のスコアを確認する事もできず、自身が現状どの段階にいるか、本当にスコアが適切に利用されているかすら不透明な状態が続きます。

2019年6月18日追記:Yahooはスコアをユーザーに向けて開示予定との事です。

Yahoo!スコアの点数が本人に開示されないことも批判の対象となっていますが、ユーザーに向けてスコアを開示予定とのこと。

「『Yahoo!スコア』については、いただいた貴重な意見を参考にさせていただき、より安心してお使いいただけるサービス設計を進めつつ、丁寧なコミュニケーションを図って参ります」(ヤフー広報)

引用:ねとらぼ

 

また、大きな懸念点の一つとして、あげられるのがインターネット上における不自由さの加速。

「Yahoo!スコア」には、知恵袋での活躍度が反映されるとのことですが、知恵袋でどんな書き込みをすればスコアが向上するのか、もしくはスコアが低下するのかは分かりません。いまのところは利用データに提示されていませんが、ある特定の記事を書いたらスコアが下がる(らしい)となれば、インターネット空間の言論をコントロールすることも可能になります。

引用:Yahooニュース

現状の情報で見れば、スコアのメリットは薄くもあり、気にせず自由にする。という事でも問題ないかもしれませんが、

スコア利用が普及し「高スコアによるメリット」「低スコアによるデメリット」に大きな生活へのハンデがついてくれば、自由なインターネット上の発言はできなくなり、

日本でも実質的な「中国のネット検閲」のようなものが成立してしまい、ネット規制が加速してしまう可能性すらあります。

また、普及が進めばYahooスコアに「承諾」しないとネットのあらゆるサービスに制限がかかってしまい、半強制的に「承諾」せざるを得ないと言う自体になっていくはずです。

Yahooスコアがデフォルトで「ON」になっている嫌らしさ

2019年9月12日追記:Yahooスコアの設定が10月1日よりデフォルトで「OFF」に仕様変更されます。

ヤフーは、お客様や有識者からのご意見・ご指摘、さらにプライバシーに関する社会情勢も踏まえ、10月1日より、既にYahoo!スコアのパートナー企業への提供に同意いただいているお客様を除き、 初期設定ではYahoo!スコアが作成されない仕様に変更します。詳しくは→引用:yahoo


Yahooスコアの利用自体は下記画面の際に「同意した」時のみされるという事。

出典:Yahooニュース

ヤフー広報に聞いたところ、パートナー企業へのスコア提供は、デフォルトではオンになっていないとのこと。「Yahoo!スコアの作成とYahoo! JAPAN内での利用」と「Yahoo!スコア情報の外部パートナー企業への提供」は別のステップで、前者はデフォルトでオンになっているものの、後者についてはパートナー企業のサイトを利用する際に、「Yahoo! JAPAN IDでログイン」を選択し、ログイン前に出てくる画面で同意した場合のみ、スコアが提供されると説明しています。「使ったことがない企業・サービスに勝手にスコアが提供されていた、ということは起こり得ません」(同社広報)

引用:ねとらぼ

 

しかし問題なのは、スコアの作成・利用が「デフォルトでオン」になっている事。

しかし最も問題なのは、Yahoo!IDを持っているユーザーは個人の信用スコアが「勝手」に作られ、利用されていることです。スコアの作成・利用は「デフォルトでオン」になっています。引用:Yahooニュース

Yahoo側はこの事について、スコア生成のデフォルトでのオンについては、「利用規約で説明している」と話しています。

「Yahoo!スコアの作成とYahoo! JAPAN内での利用」がデフォルトでオンになっていることにも、本人が知らないうちにスコアが生成されてしまうといった批判があります。同社広報は利用規約で同意を得ていると説明。「お客様に適したサービスのご提供等を目的とした、Yahoo! JAPAN内でのパーソナルデータの取得と利用については、これまでもプライバシーポリシー含むYahoo! JAPAN利用規約でご説明の上ご同意いただいており、その範囲内で実施させていただいております」

引用:ねとらぼ

要するに、『スコアの生成自体はデフォルトでオンにしてるけど、それは利用規約で説明しているし、連携の際に「同意」しなければスコアは利用しない』という事です。

しかし、実際の事として利用規約を隅から隅までしっかり読んで理解するユーザーはごく少数である事はYahoo側もわかっている事実のはずです。

「Yahooスコア生成のデフォルトでのオン」により、インターネットに詳しく無い人達は、「Yahooスコアの存在」すら知らない間にスコアを生成され、スコアの提供を同意してしまうという事になっていくでしょう。

そもそもYahooスコアが導入されるという事を、パソコンを毎日使っている人達ですら知らなかった状況すらあります。

自己責任と言われればそれまでですが、多くのユーザーはYahooというブランドを信用して、規約を読まずとも同意を押す。という行動を取っています。

それに対して、「Yahooスコアの生成についてデフォルトでのオン」というやり方は不親切すぎる。と思わざるを得ません。

特典を受け取りたい人と思う人が自発的に自ら「オン」にするという選択肢の方がよりユーザーのためになる方法ではないでしょうか。 それでもYahooスコアがユーザーにとって有益なものならば、自然と利用者は増えるはずです。

【Yahooスコア】設定「オン・オフ」の手順と設定方法まとめ。スマホ版とPC版について画像で説明

2019年6月18日

ネットの反応

シークちゃん
悪質なクレーマーが少なくなるだけなら良い事なのかもしれませんが、過度な監視社会になり得てくるのであれば怖い事ですね。

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