WTO判決の全文と日本が敗訴した理由がまともすぎる・・!韓国の禁輸で日本政府の情報操作がダサいと話題に

日本が韓国の水産物の全面禁輸を巡るWTOへの不服申し立てに対し、日本が二審で逆転敗訴した件。

これに関連して日本政府が反発する一方で、国民に対して説明していた「日本産食品の科学的安全性は認められた」と言う事実が第一審の判決文にあたる報告書になかったことが判明し、話題になっています。

虚偽報告からはWTOに対し何の証拠も持ち合わせていなかったことや、政治的に韓国に喧嘩を売っているだけという可能性が想像できるのですが、真相は?

WTO判決の内容と敗訴の理由、そして日本が韓国に行なっている貿易規制の理由と真相についてもまとめました。

日本と韓国の貿易紛争の経緯とWTO判決の全文は?

出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190412-00000017-reut-cn

気になるWTOの紛争協議ですが、日本が「食品の安全性が認められた」とした一審判決の資料本文については見つけることができませんでした。

間接的ではありますが、WTOから開示されている二審(最終審)資料を見ることで一審判決の概要と、WTOの見解を知ることができるので参考になるかと思います。

WTO判決の全文

「韓国 – 輸入禁止、ならびに放射性核種の試験および認証要件」
経緯・概要(英文PDF)

最終審査報告(英文PDF)

二審の紛争協議全文は下記サイトにてPDFでダウンロード可能です

紛争の主な経過

– ’11 .3.14。福島原発事故直後、韓国政府は、日本産食品の輸入規制措置の実施(輸入時の放射能検査は、いくつかの項目の輸入禁止)

– ’13 .9.9。東京電力原発汚染水の流出を発表(’13 .8.8)の後、韓国政府は一時的特別措置*施行
*①福島周辺8県のすべての水産物輸入禁止
(*①8県の28種水産物輸入禁止)
②日本産食品のセシウム微量検出時に追加17個核種の検査証明書の要求
③国内外の食品のセシウム基準の強化(370→100Bq / kg)

– ’15 .5.21。日本政府、韓国側の措置の一部*についてWTO提訴
日本:「水産物28種の輸入禁止などはWTO協定違反だ」
WTO:「韓国の措置が日本を不公正に差別しており「過度に貿易制限的」」

– ’18 .2.22。WTOパネル(1審)、判定レポート全加盟国循環と対外公開

*一側提起4つの争点のうち不合致3件(差別・貿易制約・透明性)、合致1件(検査手順)

– ’18 .4.9。韓国政府、パネル判定についてWTO上訴提起

– ’19 .4.11。WTO上訴機構(最終審)、判定レポート全加盟国循環と対外公開
上級委員:「韓国の措置がWTOの「衛生植物検疫措置の適用に関する協定(SPS協定)」にに合致している」 
*一側提起4つの争点の一部の手続き的な争点を除く実質的にすべての争点で1審パネル判定破棄 (引用:http://www.mofa.go.kr/www/brd/m_4080/view.do?seq=369120)

WTOの見解

放射性物質による健康被害への懸念を背景にした韓国の禁輸措置が適切かどうかを判断するためには、年間の許容内部被(ひ)曝(ばく)放射線量、対象となる魚の生息海域、達成可能なより低い被曝水準の設定という3つの要素を考慮しなければならないが、パネルは許容内部被曝放射線量だけを基準に判断した。

現実の数値のみならず、土壌など周辺環境も含め将来にわたって改善すべきだ」との韓国の主張を組み込まずに結論づけてしまった。法律の適用上欠陥があり、パネルの判断を取り消す。(引用:WTO逆転敗訴 日本、楽観が暗転 上級委が1審手続きを問題視)

ざっくり言うと、

  • 韓国は日本の検疫が十分でないことに対し、WTOの「衛生植物検疫措置の適用に関する協定(SPS協定)」を適用した対応を取ることができる。
  • 日本は文句があるのであれば、信頼に足る具体的・多角的な検疫の実施と安全性の立証をしましょう。

結果的に、WTOは韓国の対応は適切であるとし、日本の食品の安全性には触れず、検疫の実施方法の信頼性に問題がある、と言う結論を出しています。

一方でWTOの判断には、曖昧なところが残ります。

日本政府の「科学的に安全」であることは最終審で認められている。(しかし今回はそこは争点になっていないので事実上スルーされている=認められたと言うべきかは疑問

一方で、検疫に問題があり、韓国の禁輸は肯定している。

このWTOの判断の根拠を知りたいところです・・。「禁輸されている食品は安全ではない」と言うべきかは大きな問題。

今回の判決とこの表の示すところは、個々人の判断に委ねられそうです・・。

日本政府の反応とコメント

外務省
WTO紛争解決『韓国による日本産水産物等の輸入規制』上級委員会報告書の発出について
(外務大臣談話)→こちら

1 本12日(現地時間11日),世界貿易機関(WTO)紛争解決手続に基づいて,我が国が韓国に対して申立てを行っていた紛争案件『韓国による日本産水産物等の輸入規制』に関し,WTO上級委員会報告書を公表しました。

2 報告書において,上級委員会は,韓国の輸入規制措置が,WTO協定に照らし,日本産水産物等を恣意的又は不当に差別していること,必要以上に貿易制限的なものであることを認定したパネル報告書(第一審)の判断には瑕疵があるとして取り消しました。韓国の措置が協定に整合的であると認められたわけではありませんが,我が国の主張が認められなかったことは誠に遺憾です。

3 他方で,上級委員会は,韓国が輸入制限措置を強化した際の手続に瑕疵があったことについては,パネルの判断を支持し,WTO協定に非整合的であるとの判断をしたことは評価しています。

4 我が国としては,上級委員会報告書の内容を分析し,今後の対応を検討していきます。いずれにせよ,我が国としては,韓国に対して規制措置全体の撤廃を求めるという立場に変わりはなく,上級委員会の今次報告書を踏まえ,韓国との協議を通じ,措置の撤廃を求めていきます。

5 日本産農林水産物・食品に対して輸入規制措置を継続している国・地域に対しても,同様にそうした措置の撤廃・緩和を求めてまいります。

日本側の報道
日本が逆転敗訴、韓国の水産物禁輸巡り WTO最終審

極端な報道では、

韓国政府の反応とコメント

韓国政府のプレスリリース「WTO日本産輸入食品の紛争上訴判定結果と政府の立場」

1 同レポートでWTO上訴機構は1審当時一側が提起した4つの争点(差別貿易制限性。透明性検査手順)の一部の手続き的争点(透明性の公表義務)を除く実質的にすべての争点で1審パネル判定を破棄して、私たちの輸入規制措置がWTO協定に合致すると判定しました。政府は、このようなWTOの判定を高く評価し歓迎の意を表します。

2 これまで政府は、1審敗訴の後、今まで「国民の健康と安全が最優先」という原則を保障するために関係省庁の紛争対応チームを構成して上訴審理対応ロジックを開発するなど、最善を尽くしてきました。今回の判決は、このような政府の努力が反映された結果と判断されます。

3 今回の判定で、私たちの日本に対する現行の輸入規制措置は変わらず維持されます。したがって、日本の8県のすべての水産物は、今後も輸入が禁止され、すべての日本産輸入食品の放射能が微量であっても出てくる場合、17個追加核種の検査証明書も要求し続けています。

4 今後も政府は、安全性が確認された食品のみ、国民の皆さんの食卓に上がることができるよう、さらにきっちり検査するなど、輸入食品安全管理に最善を尽くします。また、この過程で、国民の皆さんの意見を収斂するなどのコミュニケーションを強化していきます。

5 今後も政府は、私たちの検疫主権と制度のセーフティネットを維持して補完していきます。

韓国側の報道
政府「WTO決定を歓迎… 福島水産物輸入禁止を継続 “

WTO、韓国による日本産水産物輸入禁止措置は適切

韓国の禁輸で日本政府の情報操作がダサいと話題に

この一連の貿易紛争に対し、冷静に見れば妥当な判断であり、WTOの中立的な立場も維持できていると感じますが、

ニュースなどの一部報道では韓国に対する痛烈な批判や、日本政府を遠回しに擁護する声が多く上がったのが印象的。

  • WTOの常任メンバー7人のうち4人が空席で判断され、不公正だ
  • 相手はどこまでも敵意を示す韓国政府だ(引用:PRESIDENT online
  • 福島県産のものは、米でも野菜でも、信じられないくらい検査されている。スーパーで見ている福島県産の野菜は検査をクリアしたもの。そんなに調べているところは日本で一つもない。むしろ福島県産のものが日本で一番安全だ

これらを情報操作?と疑う声も当然あり・・。

これだけ話題になり日本擁護の声が出されるのは相手国が「韓国」であることがそもそもの発端、という噂もあります。

本来であれば、日本の食品の安全性を信じたいところ。

ですがテレビなどの報道機関の情報が偏っているところ、一部指摘による「韓国にだけ貿易訴訟を起こしている」背景には、対韓国との国交関係も影響しているのではないかと言う考えが出てきても不思議ではないですね。

また、日本政府は国民に対しWTO紛争での経緯の説明に虚偽報告をしていたことも明らかになっています。

なぜ嘘をつくのでしょう?

日本政府は「政府としての解釈」と言うのでしょうが、意図的で悪質な印象しか感じません。

先のWTO審査の解釈も、やはり国際的な見方と日本政府の取り方は違うようですね。


これに対し世間では

ネットの声
日本政府、めちゃくちゃダサい。
日本政府、めちゃくちゃダサい。

ネットの声
この件を被災地や被災者の心配ではなく政権叩きに使っている左翼どもは恥を知れ

ネットの声
うわあ…国内外に嘘撒き散らしてたのか…世界に恥を晒した日本政府。 福島の食品が安全って科学的根拠が無かったとしたら大問題だぞ。

ネットの声
これ以上,世界を巻き込んで恥の嫐はやめてほしい。‼️恥を知れ‼️と言いたい。海外ではすべてバレているので、これは国内向けのパフォーマンス‼️本当に恥ずかしい国に落ちぶれたんですね、日本は。

と痛烈な批判も起きています。

政府の対応や偏った報道を考えると、結局、今回のWTOの貿易紛争も日本が韓国にマウントをとりたかった・国際的な組織を味方にして非難したかったのでしょう。

最終的に、騒ぎを起こした日本が恥をかき、さらに禁輸されている食品の産地の評価も下げると言う最悪な結末を迎えた貿易訴訟。

今や海外メディアから見た日本の動向を知ることもできるため、こうした問題が起きるたびに日本政府の隠蔽体質が見えてくるのも嫌ですね・・。

WTO判決での日本敗訴と報復禁輸に対する世間の反応