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12月14日、『となりのトトロ』が中国全土で初公開され、3日で興行収入1300万ドル(約15億円)を突破したと大手エンターテインメントメディアの「Variety」が報じ、日本でも注目が集まっています。
中国の厳しい審査が通り、30年を経て映画が中国でヒットしたことも驚きですが、中国版の映画のポスターが素晴らしい、と話題になっているのです。
トトロの中国上映用ポスター控えめに言って最高だな pic.twitter.com/PGVSkuMhtZ
— たけp (@pine9696) December 17, 2018
作成者はデザイナーの黄海(ホアン・ハイ)氏。日本でも映画「万引き家族」のポスターを任されるなどで過去にも話題の人となりましたが、今回トトロのポスター人気の爆発で改めて黄海氏の素性に注目が集まります。
また、ポスターの入手は可能か、中国でのトトロのグッズもどのようなものが販売されているのかも調査しました!
中国でトトロのポスターを作った黄海(ホアン・ハイ)は何者?
中国では有名なデザイナーとして知られる黄海(ホアン・ハイ)。
その彼の素性は日本では未だ知られておらず、情報も少なく、プロフィールまでは調べることができませんでした。
かつては、世界に500社以上ある大手広告のオグルヴィ・アンド・メイザーに勤務していましたが、2007年からフリーとなり本格的に映画ポスターを手掛けるようになったようです。
かつて勤めていたというオグルヴィ・アンド・メイザー 中国はこちら
黄海(ホアン・ハイ)の手がける作品は「中国映画のポスターを変えた男」と言われ、近年は大物監督からのオファーが相次ぐ人気となっているのだとか。
今回も映画ヒットの立役者であることは間違い無いようです。
そんな彼の過去作品はツイッターでも話題。
「万引き家族」の中国大陸版ポスターを手掛けた黄海は「ポスターデザインの天才」として知られる存在だそう。待ち受け画像用に保存していた賈樟柯「山河ノスタルジア」や姜文「太陽照常昇起」もこの人の作だったのね。「キングスマン」も彼の手にかかるとこの通りhttps://t.co/Mx5hpcjxtd pic.twitter.com/iShTReWSNm
— junkTokyo (@junktokyo) July 27, 2018
そして今回のトトロはというと、アニメーションの良さと作品本来の持つ温かみを表したような、ほっこりしたキャッチになっています。
出典:https://baomoi.com/
このポスターの数々・・30年前に公開されたアニメとは思えない仕上がりですよね!
日本で定着しているトトロと同じ作品とは思えない新鮮さがあります。
これもホアン・ハイの実力と行ったところでしょうか?ポスターが欲しくなってしまいます笑
中国で上映中のトトロの映画のポスターの通販やグッズも
残念ながら、ポスターの販売や、映画グッズの通販サイトは見つけることができませんでした。
上海にもジブリグッズの販売を行う「どんぐり共和国」がありますが、日本のショップとほぼ品揃えは似通っているようなので、映画版のグッズが置かれるかは不明。
一方で、「となりのトトロ」上映30周年を記念した「World of GHIBLI in China—ジブリの芸術世界展」が今年の7月に開催された際は、オリジナルグッズがたくさんあったようですが、現在はほとんど出回っていないようです。残念。
代わりに面白いトトログッズを見つけましたので、ご紹介します!
トトロのがま口
こちらから見ることができます→ebay
トトロリュック
こちらから見ることができます→ebay
ホアン・ハイのデザインのグッズ販売先が特定できませんでしたが、もしかするとebayなどで映画の限定グッズを売りに出してくれる人が現れるかもしれません。
気になる方はぜひ一度のぞいてみてください!
中国でトトロのポスターに対する世間の反応
このポスターデザイン、秀逸ですね。はっとして、考えて、気付く。
「となりのトトロ」中国版ポスター、デザインは「万引き家族」も手がけた黄海(画像ギャラリー 1/6)https://t.co/l0bFXiNdKt— デザイン4ハッピー&ピース (@rockpabro) December 18, 2018
来週中国でトトロやるんだ〜と思ってたけど、これジブリ映画初の公式上映なんだね。劇場で見かけたこのポスター、めっちゃいい。 pic.twitter.com/xwfHi6tT4G
— ごり (@5rippp) December 8, 2018
黄海というデザイナーの中国版映画ポスターはちょっと感心できない。『万引き家族』はオリエンタルを強調した映画じゃないし『となりのトトロ』も作品にないテイストが入りすぎてる。映画を見せたいというより映画を足場にしてるところに違和感をおぼえるし、アートとして見ても突き詰めが甘いと思う。
— 小野寺系 (@kmovie) November 29, 2018