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2022年3月27日、小笠原諸島の北硫黄島付近の海底火山「噴火浅根(ふんかあさね)」で噴火が発生した事が、気象衛星「ひまわり」の観測でわかりました。
気象庁によりますと、北硫黄島の近くにある海底火山・噴火浅根で、きょう(27日)午後6時頃に噴火が発生し、噴煙が5500メートルまで上がったということです。
TBSニュース
噴火浅根の場所はどこ?
噴火浅根の場所は、海上保安庁 海洋情報部のHPで見てみると、【経度141°14.3'E、緯度25°27.3'N】地点。
Googlemapで調べるとこの辺りです。
北硫黄島の北西およそ5キロに位置。
噴火浅根について
北硫黄島は東京の南方約1,130kmに位置する火山列島最北の島で,中央部を南北に連なる山峰があり最高頂は南部の榊ヶ峰(標高802m). 山頂付近に噴火口はなく島での噴火の記録はない. 侵食の進んだ玄武岩の成層火山.周辺海域から普通輝石ピジョン輝石安山岩,カンラン石斜方輝石玄武岩等が採取されている. 北硫黄島の西側にはほぼ円形のカルデラ上の凹地が存在し,北硫黄島はカルデラ形成以前の山体である可能性がある. このカルデラの西側には水深100~160mの平坦面が拡がっており,最終氷期に形成された島棚であると考えられる. カルデラの中には,後カルデラ火山として北硫黄島の北ノ岬の西方約5kmに噴火浅根(最浅水深14m)があり,1880年に噴火の記録がある.
出典:海上保安庁ホームページ
噴火で被害や影響は?
2022年3月28日午前1時現在、各報道機関でも状況を調査中のようですが、現段階で報道れている内容はこちらです。
噴火の影響で、火口から北東方向に火山灰が流され、小笠原村では、このあと28日の午前0時までに厚さ1ミリ以上の多量の降灰が予想される
気象庁は、多量の降灰が予想される範囲内では、火山灰が巻き上げられて視界不良となり、地面も完全に覆われる可能性があるとして、不要な外出や車の運転を控えるよう呼びかけています。
TBSニュース
気象庁は今後も噴火活動が続く可能性があるとして、警戒を呼びかけています。
周辺海域を航行する船舶や、東京・小笠原村に対し飛散する大きな噴石や横なぐりの噴煙に警戒するよう呼び掛けています。また、噴火で発生した軽石など、海面の浮遊物にも注意が必要だとしています。
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