大学入学共通テストとセンター試験の試験内容の違いは何?不公平さや採点ミスに対する懸念の声も

大学入試センター試験が2020年の1月の実施を最後に、2021年から「大学入学共通テスト」に置き換わる事が決定され話題になっています。

従来の受験対策からもだいぶ違ったものになってくる事が予想されているようです。

センター試験から大学入学共通テストの違いは何なのか??

そこらへんについて調べてみました。

大学入学共通テストとセンター試験の違いは何?

出典:https://goo.gl/images/wmgJTi

センター試験の代わりに採用される、「大学入学共通テスト」ですが、その違いは簡単に説明すると、

  1. マーク式から1部の問題で記述式へ(国語、数学)
  2. 英語が「共通テスト」と「外部試験」の2つで決まる

上記の2つの違い。

この2つの変更には、「改悪すぎる」と様々批判の声が。

以下からは、2つの変更点について詳しく説明するとともに懸念されている問題点について説明します。

①説明:マーク式から1部の問題で記述式へ(国語、数学)

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これは、そのままで従来のマーク式のみの試験内容から、一部の問題で記述式が採用されるという事。

2021年開始時は、「国語と数学のみ」が記述式導入となりますが平成36年度からは「理科や社会」も対象になってくるという事。

文科省は、この変更への利点について、

「解答を選択肢の中から選ぶだけではなく、自らの力で考えをまとめたり、相手が理解できるよう根拠に基づいて論述したりする思考力・判断力・表現力を評価する」

と、説明しています。

しかし、この記述式問題の導入というのは、採点基準についての不公平や採点ミスの恐れが懸念されています。

マーク式の問題では機械が回答を読み取ってくれるのと、選択式で答えが決まっているので採点する人の主観による採点基準の不明確さや採点ミスの可能性は圧倒的に少なくなります。

しかし、記述式にしてしまうと、人手がどうしてもかかってしまうのに加え、50万枚にも及ぶと言われる答案を人力で公平に採点するのは至難の技。

  • 採点者の主観によって評価がわかれ、採点がバラつく
  • 最初に採点した基準からブレてくる

こうなってしまうと、子供の人生を左右する大事な試験に記述式の導入は圧倒的に不向き。

このような大きなテストに、採点ミスの可能性が少しでも懸念される不公平さがあれば、なぜその問題の答えがダメだったのかを明確に説明してくれないと、「もしかしたら採点ミスがあったのかも?」と、想像してしまうだけで人生の中でずっとモヤモヤしてしまう事にもなります。

現在では、「記述式のデジタル採点システム」のようなものも開発され出てきているようですが、その正確性についてもにわかに信頼できるとは思えないもの。

もし「記述式デジタル採点システム」に合わせた簡易的な問題を記述式で出すような事になるのだとしたら、それはまさに本末転倒。 もはや、なんの意味もありません。

全てがデジタル化しているこの時代に、再度アナログ化するといった時代に逆行した考え方は浅はかすぎるとしか思えません。

②説明:英語が「共通テスト」と「外部試験」の2つで決まる

出典:https://goo.gl/images/yqwBjU

これもそのままなのですが、

  • 全員が同じ問題を受ける「大学入学共通テスト」(従来のセンター試験のような感覚)
  • 外部試験

上記の2つで結果により決まるというもの。

評価対象となる外部試験は、

  • ケンブリッジ英語検定
  • 英検
  • TOEFL
  • TOEIC
  • GTEC
  • TEAP
  • TEAP CBT
  • IELTS

上記の8種類で、

「高校3年生の4月~12月の間の2回までの外部試験結果」の成績が良いもの

が対象となるようです。

この変更を実施する背景には、以下のような考えがあるようですが、

急速なグローバル化で、教養型の英語教育から、コミュニケーション重視の英語教育へ、という理念にも大きな問題があるが、それを、全国一律で、共通に評価しよう

これにも、圧倒的に批判の声が高まっています。

その主な批判内容とは

  • 各外部試験での異なる点数の標準化の疑問
  • 貧富の差や地域差による外部試験の試験対策への差

 

現在、8種類の外部テストを評価対象の試験として提示していますが、そもそもの問題として8種類の各試験の優劣が明確でない所から、このどれかを評価対象にすると言われてもどれを受けたら良いのか?全くわからない事になってしまいます。

そして、外部試験の会社は主に民間の会社です。民間の会社はビジネスとして試験を行なっている前提があるわけであり、大学合否の基準になるとなれば、利益のために何らかの動きをしていくのは当然。

自身の会社が提供する外部テストが○○大学に有利であるという、広報活動が出てくる可能性もあります。

このような利益競争に受験生を巻き込むのはとても良い事とは言えず、「TOEICは○○大学が受かりやすい」などのテクニック論が横行し、純粋に学力で判断するといった基本から外れてしまう事になってしまいます。

また、貧富の差や地域差による外部試験の結果の差への懸念はとても大きいものになってきます。

各外部テストで良い点数を取ろうと思えば、各会社ごとの傾向を考えるとともに、繰り返しテストを受けるという事が必須になります。

このような事はある程度、中流程度の家庭であれば可能な事なのかもしれませんが、日本には生活するだけで精一杯の家庭があるのも事実。

外部テストでも良い点を取って、良い大学に入りたければ、中学生程度の頃から繰り返し外部試験対策を行うために試験を受け続けねばなりません。

それによる家庭への生活費への影響はとても大きなものになります。また兄弟が多い家庭であればあるほど、教育費による圧迫は多くなり、試験すら受ける事ができない子供も出てくる可能性は大きいです。

また、都市部に在住している家庭の子供ならいつでも気軽に試験を受ける事ができるかもしれませんが、一部外部テストではどこでも開催しているわけでもなくある程度の遠征が必要になってきます。

それによる交通費や宿泊費もかかる可能性もあり、試験を受けるために取る時間にも差が出てしまう事から、外部試験を受けるための労力の不公平さは本当に大きいものになってきます。

 

資本主義社会であれば経済力の差が人生に大きな違いを与えるのは当然の事なのかもしれませんが、どんな家庭に育ったとしてもこれから未来を切り開き、人生を変える事が可能な若者には できる限りの公平な選択肢 を持たせてほしいものです。

従来のセンター試験形式が必ずしもよかったとは言えませんが、今回の改悪とも思われる変更には従来の国のあり方では明らかの不公平さが露出してくるのは目に見えている事です。

もしこのような変更を今後の標準としていくなら、外部試験費用の支給やそれ相応の国の公平さを保つ補助が必要になるのではとも思います。

大学入学共通テストに対する世間の反応

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